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2011年10月13日 (木)

「あがり」はさまざまな不安感情の集合体

コミュニケーションスクール・セルフコンフィデンスの主宰者・新田祥子の公式ブログです。ぜひホームページもご覧ください。→ http://www.droppies.com/

10月もすでに13日が過ぎようとしています、早いですね~‐‐。

さて、前回は、「あがり」は防衛本能であると書きましたが、この防衛本能は他者からの「評価」に対して生起します。

恥をかきたくない、ネガティブな評価を受けたくないという、人間なら誰もがもつ率直な感情ですが、誰もがもつ感情なのに、なぜあがる人とあがらないで話せる人がいるのでしょうか。


そこに人間の記憶と予期、感情の複雑さや難しさがあるのですが、たとえば、あがる人の多くは、人前で話すことに対する脳内情報が「恐怖心」に満ちています。

つまり、その恐怖心によって、スピーチすることを想像(イメージ)しただけで、神経細胞が活性化して何らかの身体症状が出てしまうということが、神経細胞レベルで脳内にインプットされてしまっている、ということです。

また、脳には、イメージできたことは実現できてしまうという特徴がありますから、当然ながら、本番でもあがります。

結果、あがり症になると、話すたびにあがり、あがり症を強化(不安感情の強化=身体症状(神経細胞の活性化)を強化)してしまう、という悪循環が形成されてしまいます。


また、一般的には、あがるのは、「人前で話す」ことだけに発生する恐怖心と思われがちですが、けしてそうではありません。

実は、パニックに陥った脳は、心臓のドキドキや声の震え、身体の震え、息苦しさ、早口、割舌の悪さ、頭まっ白等など、その人が感じている身体症状や嫌悪状況すべてに対して評価を気にし、恐怖心を募らせます。

つまり、「あがり」は、人前で話すことに加え、上記に紹介した、さまざまな身体症状や嫌悪状況に対する不安感情が集合したものである、ということです。

だから、最初のスピーチで条件反射を遮断し、ドキドキしないで話す(=あがらないで話す)ことや、嫌悪状況のない話し方の実現が大事なのです。

以上、簡単に「あがり」について概説してみましたが、人間を「脳」を起点としたコミュニケーションツールとして捉えてみると、
「あがり」や「あがり症」の問題は、けして場数や練習で何とかなるほど単純なものではない、ということがお分かりいただけると思います。

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