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2010年7月28日 (水)

「あがり」は他人からは見えない

コミュニケーションスクール・セルフコンフィデンスの主宰者・新田祥子の公式ブログです。7月は「あがり症」をテーマについて書いています。ホームページもぜひご覧ください。→ http://www.droppies.com/

前回は、あがりは防衛本能であり、あがり症は条件反射であることを書きましたが、実は、あがりは他人から見ることはできません。

人があがりを認識するのは、ドキドキや身体硬直などの身体反応によってですが、これらは内的な反応なので、外からは見えませんし他人には分からないのですね。

そのため、ドキドキしながらも胸を張って堂々と話を続ければ、他人には「堂々と話している」と受け止められ、あがっていることは伝わりません。

ただし、声の震えのように外から見える反応もあり、これらの症状があるとあがっていることが周囲にも伝わってしまいます。

あがり症を克服するには、ドキドキや声の震えといった、身体症状が無くなることが最低条件ですが、次回からは、それら身体反応の消去法について書いてみたいと思います。

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2010年7月20日 (火)

あがるのは本能、あがり症は条件反射

コミュニケーションスクール・セルフコンフィデンスの主宰者・新田祥子の公式ブログです。7月は「あがり症」をテーマについて書いています。詳しく知りたい方は新田の著書 「心臓がドキドキせずあがらずに話せる本」&「練習3分 あがらない話し方教室」をお読みください。ホームページもぜひご覧ください。→ http://www.droppies.com/

3連休、皆さまはどのように過ごされたでしょうか? 新田はお仕事でした(^-^;。

さて、前回は、あがり症は場数や練習で何とかなるほど単純な問題ではない、ということについて書きましたが、今日は、なぜ多くの人が「場数」と考えるのかを切り口に、話を進めてみたいと思います。

理由はいろいろあると思いますが、確かな理由として、ひとつ上げることができると思います。

それは、「あがり」や「あがり症」が何かを知らない人ほど、場数や練習という言葉で表現しやすいということです。もし場数や練習でなんとかなるものならば、精神科医や心理学者等がワールドワイドで研究したりはしませんね。

あがりは脳が感じる不安、恐怖心で、これは誰もがもつ防衛本能です。また、あがり症は、人前で話すことを考えただけでドキドキなどの症状が反射的に出てしまう状態をいいます。(詳しくは新田の本で)

このドキドキや手足の冷たさという身体反応は、脳内神経が活性化して起こりますが、私たちの脳は、神経細胞の活性化や筋肉の収縮といった一連の流れを、「システム」として記憶してしまっているということです。

だからやっかいな病気として、精神科医は投薬で治療をし、身体反応が出ないようにするのです。

人は恐怖心に慣れることはありません。

恐怖に震えながらどれだけ場数をこなそうとも、脳内が安心感で満たされることはなく、仮に決まった場所や人の前でドキドキせずに話せても、場所や人が変わればまたドキドキしますから、単なる場数や練習ではどうにもなりません。

あがり症を克服するためには、異なる場、異なる人の前でドキドキせずに話せること、平常心で話せる体験を重ねることが重要で、それには脳を安心させるためのマネジメントが欠かせません。

この安心感の上書きが、あがらないで話せる脳、平常心で普通に話せる脳を作ってくれるのです。

そのために、セルフコンフィデンスは最初のスピーチで、ドキドキせずに話すということを実現してもらうのですが、ただし、これであがり症が克服できたわけではありません。

続きは次回に(*^-^)。

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2010年7月14日 (水)

あがり症は治すもの?or克服するもの?

コミュニケーションスクール・セルフコンフィデンスの主宰者・新田祥子の公式ブログです。7月は「あがり症」をテーマについて書いています。ホームページもぜひご覧ください。→ http://www.droppies.com/

なかなか更新できずに申し訳ありません(゚ー゚;。

さて、一般的に認識されるあがり症(SAD:社会不安障害)には、複数の症状があるということを紹介しましたが、
本日は、このあがり症は、「治すもの」か、それとも「克服する」ものかということについて、私見を述べてみたいと思います。

「治す」というとき、「風邪が治った」などと同様に、「その症状が出なくなる」ことを指しますが、薬を飲むことによって、心臓がドキドキせずに話せたり、身体の震えがなく話せれば、あがり症が治ったという判断です。

SADの人には、うつ病や他の精神疾患を併発している人もいますから、たしかに医療による治療が必要な人もいます。

また、あがり症を自覚している人のほとんどは、会議で発言するときや人前で話すときなど、特定の場面でのみ症状がでますので、
このような人は認知行動療法による介入で、ドキドキせずに話すことが可能になりますので、「克服する」という言葉がふさわしいのではないでしょうか。

後に詳しく説明しますが、あがり症にみられるさまざまな症状は、「脳内物質」が原因で起こります。
そこには遺伝的要素が大きな場合もありますが、日ごろの生活習慣や考え方の習慣によって、脳内のバランスが崩れてしまっている場合もあります。

そのために診断やアセスメントの基準が設けられているのですが、どちらにしても「場数」や「練習」で解決できるほど単純な問題ではありません。

しかし、適切な治療や心理教育、そしてエクスポージャー(実践)によって必ず克服でき、また、治せるということです

本日は以上です(*^-^)。

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2010年7月 8日 (木)

SADの評価尺度

コミュニケーションスクール・セルフコンフィデンスの主宰者・新田祥子の公式ブログです。7月は「あがり症」をテーマについて書いています。ホームページもぜひご覧ください。→ http://www.droppies.com/

さて、社会不安障害(SAD)であるかどうかを判断する評価尺度には、DSM-Ⅳ(アメリカ精神医学会編)やICD-10(WHO世界保健機関編)がありますが、心療内科等ではLSAS(Liebwitz Social Anxeiety Scale)やSTAI(State‐Trait Anxiety Inventory)等が使われることが多いようです。

また、心理学者によっては、SADの判断を、「本人が困っているかどうか」で判断することも可能という意見もあります。

たとえば、人前で話さなければいけない日のことを考えただけで、心臓がドキドキしてしまう、その日のことを考えると何日も前から憂鬱になる、当日は会社や学校を休んでしまうなど、生活に支障きたす場合は、SADと判断して良いということです。

(セルフコンフィデンスの受講者の中には、人前で話すことが多くなるために、昇進を断ったという人も少なくありません)

また、実際に人前で話す状況に置かれると、必ず身体的な反応が出てしまう人も、同じくSADと判断しますが、
一方で、身体症状が出ても気にならない、困らないという人は、SADではないとする意見もあります。

要は、身体症状が苦痛、困っているかどうかが判断基準ということですが、ブログを読んでくださっているあなたはどうでしょうか?

本日は以上です(*^-^)。

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2010年7月 5日 (月)

SAD(社会不安障害)

コミュニケーションスクール・セルフコンフィデンスの主宰者・新田祥子の公式ブログです。7月は「あがり症」をテーマについて書いています。ホームページもぜひご覧ください。→ http://www.droppies.com/

かつてはあがり症は性格などと捉えられていましたが、さまざまな研究が進んだ現在は、SAD(エス・エー・ディー.Social Anxiety Disorderの略)という病気として、広く認知されるようになりました。

そのため、脳の働き(機能)の異常によって、動悸や震え、発汗などの身体症状がでると気づいていただけている人も多いのですが、残念ながら、「場数が足りない」と素人的な発想で捉えている人も少なからずいます。

SADには、スピーチ不安、対人不安、視線恐怖、電話恐怖、発汗恐怖、赤面、書痙(文字を書くときに手が震える)などがあり、多くの場合、スピーチ不安や視線恐怖、赤面、発汗恐怖など、一人の人に複数の症状がみられます。

発症年齢は10代から60代まで幅広い層にわたりますが、とくに多いのが10代、20代での発症です。
なかでも、中高生のときの本読みで声が震え、それをきっかけにあがることが習慣となり、症状が強化されてしまうという人はたいへん多いです。

治療法としては、薬物療法や認知行動療法での有効性が認められていますが、自分に合うクスリに出合う確率は60%前後という報告もあります。

また、認知行動療法による治療を行っている心療内科や他施設もありますが、あがり症克服に特化し、認知行動療法での介入をしている話し方教室は、セルフコンフィデンスのみです。

長くなるので、本日は以上です(*^-^)。

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2010年7月 1日 (木)

初心

コミュニケーションスクール・セルフコンフィデンスの主宰者・新田祥子の公式ブログです。7月は「あがり症」をテーマについて書いています。ホームページもぜひご覧ください。→ http://www.droppies.com/

早いもので、今年もあっという間に半年が過ぎてしまいました・・・(;д;)。

さて、2004年に開講したセルフコンフィデンスも6月でまる6年を迎え、今月から7年目に突入します(*^-^)。

どんなときにも初心は大切ですが、ブログも初心に帰る意味を込め、今月より月テーマを決めて書いていきたいと考えています。

7月は、セルフコンフィデンス開設の目的でもある、「あがり症」について書いていきます。

多くの方に「あがり症」を正しく理解していただくために、できるだけ分かりやすい言葉でご紹介していきたいと思います。

どうぞご期待ください(*^-^)。

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